面接の鍵は、愛 (When Interviewing, Share The Love)

数年前、日本でアドエア (Advair) のブランド・ディレクター候補を探しました。当時、グラクソ・スミスクラインで製品担当を務めるマーケティング・ディレクターは、長身でカリスマ性のあるアメリカ人でした。彼の目標は、MR のコミュニケーションサポートとして機能していたマーケティングチームを育成し、マーケティングプランの企画、立案、展開、実行が可能なチームを作ることでした。

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私は候補者リストの中から、ベーリンガーインゲルハイムに勤める優秀な候補者にマーカーで印をつけておきました。彼は呼吸器領域の経験が豊富で、新製品の発売に成功し、大きな売上に貢献したことで有名でした。東京ドームホテルでその候補者に会い、これは決まったも同然だと思いながら、私はその場を後にしました。

2 週間後、そのマーケティングディレクターと候補者が面談をしました。その翌日、定例電話会議で私は自信たっぷりに「面談はどうでした?」とディレクターに尋ねました。耳に痛いほどの一瞬の沈黙の後、彼は鼻で笑いました。

どうした?一体何があったんだ?

「素晴らしい候補者ですよね?」と探りを入れました。

「ええ、確かに彼には自信がありますね。もし彼が話したこと全てが、彼の力で成し遂げられたとしたら、彼は超人でマーケティングの天才ですね。」

そのディレクターによると、面談は心がこもった好感が持てるもので、候補者は自身の功績、発売開始に至った新製品、達成した営業目標の数々について語ったそうです。ポジティブな報告を聞き、笑顔になり「それは良かった」と相槌を打ちながら「では、次の段階へ進みますか?2次面談はいつにしますか?」と口を挟みました。

するとそのディレクターはため息をつき「今回はパスします。彼が言うほどの優秀な候補者は存在しませんよ。次に期待しています。また連絡下さい。」と言われてしまいました。

電話の後、デスクで受話器を握りしめたまま、バスにひかれたような気分で呆然としました。どこで間違った方向へ行ってしまったのでしょうか。

その後すぐ、その候補者は面談で自分の功績についてだけ述べたことを知りました。彼は功績を共有せず、チームを称えず、彼一人で達成したことだけを説明したのです。

それよりも、一流の商品を取り扱い、呼吸器領域の権威と長い付き合いがある企業で働けることがいかに恵まれていることか述べるべきでした。過去の先輩が築き上げたものがあったからこそ、彼の偉業は成し遂げられたのです。ドイツ駐在を含め、数々の仕事の機会を与えてくれた会社に対する感謝の気持ちを伝えればよかったのです。その候補者が優秀であることに疑いの余地はなく、間違いなく業界でもトップクラスの人材でした。しかしながら、しかるべき賞賛をしなかったために、候補者としては見落とされることとなったのです。

直感に反すると思うかもしれませんが、採用面談に臨む候補者は、自分の功績を強調しがちですが、一番良いのは、愛を分かち合うことです。自分のチームを称え、雇用主に敬意を表していれば、彼のリーダーシップ能力を示すことができたかもしれません。

私はいつも候補者に「愛を共有して下さい」とリマインドします。そうすれば、おのずと輝いて見えるのです。



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